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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『シノペック』(00386)

■通期決算で減益幅が大きく縮小へ
 中国3大石油メジャーの一角。石油・天然ガスの開発、採掘を担うほか、傘下の『上海石化』(00338)や『中石化冠徳』(00934)、『儀征化繊』(01033)などを通じて石油化工も手掛け、国内最大の精製量を誇る。ガソリン、ディーゼルオイルなどの石油製品を全国に広がるガソリンスタンド約3万店を通じて提供している。

 近年の原油価格の高騰に加え、政府による石油製品の価格規制を受け、精製部門は赤字経営。同社全体の業績も不振が続いている。08年9月末の1〜9月期決算では、前年同期比63・7%(176億元)の大幅減益を計上。しかし、第4四半期から原油価格が急落し、精製業務の業績も急回復している。08年の通期決算では前年比で26%の減益を予想。今年の第1四半期は前年同期比で大幅な増益も期待されている。


■燃料価格引き下げも、悪影響は軽微
 昨年第4四半期から原油価格が急落していることで、今月15日に国家発展改革委員会がガソリン、ディーゼルオイルの価格を約4%ずつ引き下げた。これを受け、同社の株価も売られたが、精製業務の収益はすでに黒字転換しており、その悪影響は軽微と見られている。

 原油価格が下落すれば精製業務にはプラスに働くが、原油採掘部門には逆にマイナスとなることに注意が必要。アナリストによると、同社が07年の収益水準に戻すには、1バレル当たり70米j前後が適正との分析も出されており、そこまで回復するには時間がかかると思われる。





■編集部の一言
 
「原油価格が急落したのは同社にとって好材料でしたが、ここまで下がるとあまり良いこととはいえません。経済鈍化により、同社では原油加工量を昨年7月のピーク時から10%減産する計画です。

 また、これまでの精製業務の赤字により、負債比率は42%に上昇。今後の業務拡大に支障をきたすとの不安もあります。石油・石化セクターのなかでは収益の安定性が高い企業といえますが、少なからず原油動向に左右されるというリスクがともないますので、当面は早急に購入する必要はないとみています」


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