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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『中煤能源』(01898)

■決算不振で事業拡大のペースが鈍化
 06年2月の上場と、セクター中最も株式市場での歴史は少ないが、生産規模では『神華能源』に次いで国内2位の大手企業。炭坑機械のメーカーとしては国内最大手である。上海A株に上場する『上海能源』(600508)を傘下に従えている。

 08年の通期決算では前年比43・1%の増収(509億9300万元)、18・6%の増益(71億4100万元)と2年連続の2ケタ成長となったものの、純利益伸び率は前年の90%から大幅にダウン。市場予想をおよそ20%下回った。

 経済成長の鈍化による同社への与えたダメージは予想以上に大きく、昨年は161億4000万元だった新規事業の予算を今年は154億元に引き下げたほか、黒龍江省の炭坑プロジェクトで生産量が縮小するとの観測から、投資額の引き下げを決定。一部では財務の悪化も不安視されている。こうした経営環境の悪化に加え、このたび主要株主の1人である投資顧問の『バークレーPLC』が持ち株2600万株を放出し、短期的な株価の重石となっている。


■地元証券は「イコールウェイト」
 08年度の業績が予想以下に終わったことで、『モルガン・スタンレー』では、今後の収益見通しを下方修正。2010年の純利益伸び率はわずか5%にとどまると予測。
 「同社は石炭輸出企業としては国内最大であるが、世界経済の後退で石炭の輸出価格はさらなる下落が予想される。国内の需要も減少傾向で、09年の石炭価格は約4%下落、生産量もこれまでの1200万dから800万dへ縮小するとみている。現在の株価に割高感は見られないが、一連の悪材料に対して株価押し上げの好材料に欠けるため、レーティングを「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」へ下方修正する。」





■編集部の一言
 
「短期的な経営は苦しい時期にありますが、原料コストの軽減が事業規模の縮小をどれだけ補えるかが当面の焦点とされています。業績が本格的に回復するのは世界経済の復調が期待される来年からになるとの観測もあります。長期的には石炭生産も増加していくと期待は高いですが、現時点では成長性や収益の安定性で『神華能源』との差は大きく開けられ、投資妙味も薄まっています」


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