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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『ヤン州煤業』(01171)

■豪企業の買収を断念した石炭メーカーの大手
 98年の上場とセクター内では最古参の石炭メーカー。生産量ではライバル2社に及ばないが、拠点の山東省を中心に、華東地区の発電施設に石炭を提供している。

 近年の石炭価格の急上昇を受け、昨年1−9月期の決算では、前年比71・4%の増収(204億2000万元)、260%の大幅増益(66億4600万元)と絶好調。同社では通期で前年比190%の大幅増益を予測していたが、為替損失の発生や石炭価格の下落により、第4四半期の収益が悪化。今年1月に収益見通しを110%の増益に下方修正している。

 同社の株価は3月初旬の4・0HKjから6・7HKjまで急速に回復しているが、これは相場全体の上昇によるもの。業界景気はいまだ復調の兆しを見せていない。最近ではオーストラリアの石炭企業『Felix Respirces』と進めていた買収交渉が先月に破談。海外進出の足がかりとして期待されていただけに、投資家からも失望されている。


■価格の低下が今後の収益を圧迫
 『モルガン・スタンレー』は、09年における同社の平均石炭価格を前年比約40%安の1d当たり63米jと予測。運営コストも23%減少する見込みだが、製品価格の低下をカバーするのは難しいとみて、09−10年の収益見通しを17−24%下方修正している。

 なお、上に挙げた悪材料を考慮し、現在の株価からの上値余地は限定的と判断している。





■編集部の一言
 
「同社がライバル2社と決定的に違うところは、現物販売を主力としているところ。製品の多くを長期契約で供給しているため、製品価格の変動幅が少ないライバルに対し、同社は現物販売の価格の波の影響をモロに受けます。

 石炭価格が右肩上がりだった昨年までは収益の伸びがダントツでしたが、価格の低下が続く今年は急激に業績も悪化するでしょう。このように、収益の安定性が低いところが最大のデメリットです。

 4月27日に予定している08年通期決算で予想以上の業績が出れば、短期的な株価の支援材料となりそうですが、株価も割高感が強いことから、投資はお奨めできません」


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