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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『神華能源』(01088)

■08年も2ケタ成長、石炭のトップメーカー
 中国石炭業界でNo.1の生産量を誇る大型企業。主力の石炭生産のみならず、製品の輸送のための鉄道や港などを自社で所有し、流通業務も手がける。さらに製品を利用した火力発電所の運営に携わるなど、生産−流通−消費を一体化したビジネスモデルを実現している国内唯一の企業である。

 中国経済成長の鈍化を受け、昨年第4四半期から石炭業界の景気も悪化し始めているが、08年通期決算では前年比30・5%の増収(1071億3300万元)、29・4%の増益(266億4100万元)と業界トップの収益をマーク。業界内での地位をさらに堅固なものとしている。

 ただし、今年に入っても業界全体の景気は依然として回復しておらず、今年2月の石炭生産量は前年同月からわずか1・4%の伸びにとどまり、販売量は同20・6%の減少とセクター全体の減少幅を上回っている。こうした現状から株価のパフォーマンスもいま一つ。15−20HKjのボックス圏で上下する展開が続いている。


■ファンダメンタルズ悪化も、さらに堅固な地位へ
 シンガポール系証券会社の『UOB Kay Hian』は同社のこのところの営業不振を受け、今年と来年の収益予想を下方修正。また、第2四半期は石炭販売が1年間で最も少ない時期にあたるため、ファンダメンタルズの悪化による株価への悪影響を懸念している。

 ただ、同社の石炭販売量は今年1−2月ですでに通期目標の16%に達しており、長期契約を主としていることから、販売量が急激に減少する可能性は低いと分析。また、政府による資源税の徴収が今年から始まると見られているが、これが延期されれば、同社の09年の純利益は前年比で7%増加すると予想している。

 経営環境が好転するのにはまだ時間がかかりそうな石炭業界。しかし、同社は中国でも積極的にディスクロージャーを進めている企業の一つで、多元化業務のビジネスモデルで業績のディフェンシブ性はセクター内で最も高いと評価されている。





■編集部の一言
 
「業界全体が事業縮小の傾向にあるなか、同社は強大な親会社と資金力を強みとし、資産買収や投資によるシェア拡大に注力。オーストラリアの炭坑買収や内蒙古での鉄道建設、また、今年から天津市への電力供給を請け負うなど、国内市場でさらに強固な基盤を築き上げていく構えです。

 石炭セクターの株価はいま一つ上値の重い展開ですが、そんなときこそ買い時。20HKj以下に置かれている株価には相当高いポテンシャルが秘められているとみています。長期投資が基本ですが、セクターの筆頭銘柄として同社を推奨します」


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