info_top

ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『海螺セメント』(00914)

■高いディフェンシブ性も備えたH株屈指の優良企業
 安徽省の大手セメントメーカー。「海螺」「黄山」のブランドでセメント、クリンカーの生産・販売を手掛ける。同省は海に面していない内陸地とのイメージが強いかもしれないが、江蘇省、浙江省など沿岸部の発展地域と、国策プロジェクトが目白押しの西部地域を結ぶ交通の要衝。交通の便も長江を利用した水上交通が発達しているため、思いのほか多くの輸送手段を持つ。このため、沿岸部や西部に向け、自在に製品を搬送できる強みがある。

 業績は3年連続で増収増益をマーク。08年の通期決算でも、前年比29%の増収、5%の増益と成長を維持した。クリンカー(セメントの中間製品)、セメントの年産量はそれぞれ前年比17%増、20%増。合計販売量は1億200万dへと伸び、初の1億d台の大台を突破。また、輸出量も1200万dと2割近く増えている。

 「今年は4兆元の景気刺激策を材料に同業界全体が回復に向かいます。政府の支援を受けたインフラ建設や不動産業界の好転により、下半期には本格的にセメント需要が拡大していくでしょう」(地元経済アナリスト)

■西部開拓で収益性アップ
 業界景気の好転のほか、新たな収益源として期待されるのが西部地域の開拓戦略である。昨年発生した四川大地震の復旧作業が現在も進められているが、まだまだセメント不足の状況にあるという。

 「西部進出で販売エリアがさらに広がり、これまで東部に偏重気味だった売上が分散される効果が期待できます。また、西部は利益率が高いため、収益性の上昇にも繋がります」(同アナリアスト)

 今年のクリンカー生産量は1億746万d、セメントは1億1990万dに増加する見込み。経済低迷からの復調で、2010年までの販売量伸び率は年平均19%に達し、09年の粗利益率は25%、10年にはさらに27%まで改善するとみられている。また、今年は13台の余熱発電設備を稼動予定で、石炭価格次第では予想以上のコスト圧縮も期待できそうだ。





H指数構成43銘柄トップへ戻る

週刊 『ベンチャーインテリジェンス』 お申込みはこちらから


Page Top



この改行は必要→