info_top

ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『華能国際電力』(00902)

■シンガポールにも進出する国内屈指の電力企業
 94年に設立。中国最大の電力会社の一つとして香港以外に上海、ニューヨークの3市場で上場した初の中国企業である。傘下に13の関連会社を抱えており、国内12省の16プラントで電力の生産と供給を手掛ける。さらに昨年にはシンガポールの電力市場で25%のシェアを持つ『Tuas Power』を買収し、海外事業にも進出している。

 08年の通期決算では売上こそ前年比35・8%の増収(675億6400万元)をマークしたものの、純利益は前年の61億6100万元から39億3800万元の赤字に転落。発電量は1846億KW時と前年から6・3%増加したが、石炭を主とした燃料コストが64・5%増加したことが赤字をもたらした。

 4月現在、依然として同社の経営状況は厳しい。最新データによると、1−3月期における発電量は前年同期から9・3%縮小した。今年の1−2月は石炭価格が高値水準にあったこともあり、第1四半期決算でも赤字となる公算が高い。

 中国国内の経済成長鈍化を受け、上半期の電力需要の回復は難しいと思われる。しかし、逆境をバネに同社では将来を見据えたプラント投資を進めていく方針で、09年の発電量の目標を1900億KW時に設定している。市場でも昨年末から今年上半期が収益の谷間とみており、下半期から景気は徐々に復調に向かう見通し。昨今の石炭価格の下落もあり、通期での黒字復帰が期待される。





■編集部の一言
 
「中国国資委は赤字企業に548億元を補助金として充てる計画で、同社の親会社は30億元の特別利益を獲得するとみられます。しかしながら、赤字経営の改善には力不足。第1四半期の業績次第で中間決算も赤字を計上するかもしれません。業界全体の不振もあり、短期的な株価は厳しい状況といえそうです。株価もふたたび4HKj台に戻す可能性が大きいと思います。長期見通しは決して悪くはないのですが、投資のタイミングとしていまは参入を控えたほうがよいかもしれません」


H指数構成43銘柄トップへ戻る

週刊 『ベンチャーインテリジェンス』 お申込みはこちらから


Page Top



この改行は必要→