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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『ペトロチャイナ』(00857)

■今年はさらに業績悪化へ
 『シノペック』のライバルで中国を代表する石油メジャー。原油と天然ガスの産出では国内トップで、精製、販売なども手掛ける。

 昨年は精製部門で829億元の赤字となったものの、売上全体に占める比重が少ないため、08年の通期決算では前年比で22%の減益(1144億3100万元)と今回取り上げた3社のなかで悪影響は最小限にとどまっている。

 同社の主力は原油の生産・販売で、原油相場の動向に業績が大きく左右される。そのため、昨年末からの原油価格の暴落と需要の急速な減退を受け、今年第1四半期決算では前年同期比30%の減収、同35%の減益と業績が大幅に悪化した。中間決算では業績がさらに悪化、通期でも08年実績を下回る収益が予想されている。


■需給回復も価格の伸びは限定的
 原油・天然ガスの生産販売に比べ、業務全体に占める精製部門の比率が小さいことから、今回の政策が業績に与える影響は限定的。同社の今後を占ううえで、原油価格と需要の動向が最重要ポイントとなる。

 現在、世界経済に対する復調への期待が徐々に高まっており、経済の先行指標などでもその兆しが見られ始めている。原油の備蓄も増加傾向で、米国の戦略備蓄は7億1667万バレルと許容量の7億2000万バレルに迫り、19年ぶりの高水準をマーク。欧州最大の港であるロッテルダム港でも空の原油タンクはほぼゼロといわれている。

 こうした状況も最近の原油価格を押し上げている要因であるが、今後の価格動向については、悲観的な見方が少なくない。世界最大の産油国であるサウジアラビアでは今年の年末までに石油掘削設備を15機削減する計画などを受け、今年の需給は緩やかに回復していくものの、大幅に増加することはないとみられている。原油価格については、7月の国際原油価格は1バレル45米jと現在の水準から10%低下すると予測。経済指標の改善で今年下半期からの経済復調への期待を支援材料に、65米jまで反発する可能性はあるが、今年は40−60米jのレンジで推移していくとみられている。





■編集部の一言
 
「確かに、今年は同社にとって引き続き厳しい状況となりそうです。ただ、国際原油価格は1バレル38米jだった2月中旬からわずか3ヵ月で58米jへおよそ7割の急上昇。これを受け、国内の原油価格も引き上げられるとの見方が強まっており、同社の業績を押し上げる好材料とされています。

 今回の業績不振や短期的な高値感からこのところは売り圧力が高まっていますが、来年には業績の大幅な回復も見込まれているため、長期スパンであれば下げたところが買いチャンスとみています」


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