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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『シノペック』(00386)

■原油価格の下落で成長ロードに復帰
 前述『上海石化』(00338)の親会社で、中国国内屈指の石油メジャー。業務は油田や天然ガス田の開発から採掘、輸送、精製、ガソリンスタンドの運営まで一貫して手掛けている。

 業績は安定性が高く、07年まで5年連続の成長を維持。しかし、昨年は同47%の大幅減益(297億6900万元)を計上した。石油販売量の増加で売上こそ同21%伸びたものの、原油コスト高で精製部門が1021億元の損失を出したことが大幅減益の要因。政府から503億元の損失補助金を得たことで、赤字は免れている。

 傘下の『上海石化』同様、今年は同社の業績も急回復。第1四半期決算では、景気低迷で売上こそ前年同期比31%減少したが、原油価格の下落で経常コストが同44%縮小し、純利益は111億9000万元と前年同期から85%の大幅増益を達成した。


■政策の後押しでシェアの拡大も
 同社は原油の生産と同時に精製事業にも力を入れており、今回の政策によるメリットは大きい。今回の好業績もあり、同社では今年上半期の収益伸び率は50%以上に達する見通しである。

 さらに、政府は11年をメドに年産量100万d以下の非効率な中小規模の精製設備を閉鎖すると発表。100−200万dの設備についても稼動も停止し、効率の良い新設備への転換を促していくほか、新たな石油精製プロジェクトの建設も防止するとのこと。こうした業界再編を追い風に、最大手の一角である同社はシェアをいっそう拡大していくとみられている。





■編集部の一言
 
「下半期からは経済情勢の改善にともない、原油と石油製品の需要も回復に転じると思われます。また、政府による経済復興策で、交通網の拡大などのインフラ整備が加速していますが、長期的には石油製品の需要増につながります。

 米『エクソン・モービル』などとの合弁で設立した日産24万バレルの福州原油精製工場も7月に正式稼動する予定で、来年には本格的に業績に寄与するでしょう。原油価格の動向には今後も注意が必要ですが、長期的には成長力大の有望銘柄といえます」


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