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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『江蘇高速』(00177)

■現状の株価は少々、割高も長期の発展力に期待

 長江デルタの要所である江蘇省で高速道路や有料道路の建設と運営、管理に従事。省内の@滬寧高速道路の江蘇段、A312国道の江蘇段、B南京−連雲港を繋ぐ寧連有料道路、C錫澄高速、D広靖高速、E蘇嘉杭高速など、保有する道路は合計700km。南京で長江を跨ぐ「江陰長江公路大橋」の運営も手掛け、株式上場する高速道路関連企業のなかでも最大の資産規模を持つ。
08年の業績は、売上の6割を占める「滬寧高速道路」の通行料収入が前年比6・4%減少したため、通期で0・5%の小幅増収(50億9500万元)、3・1%の減益(15億9200万元)と冴えない内容。ただ、今年の第1四半期は売上こそ前年同期比4・2%減の12億500万元と減少に落ちたものの、純利益は4・4%増の4億2700万元と回復した。下半期にも復調傾向が続くとされ、今年の通期では純利益17億3200万元と前年から8・8%の持ち直しが予想される。

■料金引き上げで収益アップ

 同社にとって下半期の大きなポイントとなるのが、江蘇省内におけるトラックの高速道路料金の引き上げである。
 江蘇省人民政府は7月1日より通行料の値上げを実施。総重量10d以内のトラックはこれまでの0・09元/トンキロ(貨物の輸送量を表す単位:1トンのものを10km運ぶと10トンキロ、10トンのものを50km運ぶと500トンキロ)で変わらないが、10トンを越える車両については平均20%引き上げている。
 また、国務院による地域振興策も好材料。長江デルタの産業の全体的な底上げを目的とした江蘇省沿岸地域での発展計画がこのたび同院会議で承認された。政府高官も、「同計画は全国沿岸部の発展戦略を進める上で重要な意味を持つ」とコメント。なかでも港湾と交通、エネルギー網の強化を最重要課題にしているとのこと。

■出遅れ銘柄の長期投資に期待大

 こうした好材料をテコに長期的な発展が期待される一方、上半期の株価パフォーマンスは−2・9%とセクター内で最も出遅れている。これは江蘇省経済の回復が他地域に比べて緩やかであったほか、株価的にも09年予想PERが業界平均の12・7倍を上回る14・5倍と割高水準であることが挙げられる。
 ただ、『ドイツ銀行』では第1四半期の純利益が通期予想伸び率0・9%を上回る4・4%に達したほか、財務コストの圧縮、業界環境の改善など、ファンダメンタルズの改善を評価し、レーティング「買い」を推奨。現在の株価は目標株価6・3HKjを超えているため、短期的には利幅は薄いとの見方が強まっているが、長期での投資価値は高いと指摘している。




■編集部の一言
 
「7HKjを超えた株価には高値感が出ていますが、それでも09年の予想配当利回り3・8%の厚い配当は魅力。このところは急に上がり過ぎている様子なので、一旦下げたときに購入するのがベスト。今後の収益も安定成長が見込まれますので、長期投資をお奨めします」


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