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ハンセン指数構成42銘柄 編集部の最新分析レポート



『青島ビール』(00168)

■圧倒的な力を持つ中国ビール業界の王者
 山東省青島市に拠点を構える大手ビールメーカー。中国を代表する企業の一つで、自社ブランド「青島ビール」の名は世界的にも高い知名度を誇る。国内シェアはダントツトップで、年間4100万キロリットルを生産している。

 「昨年の国内ビール業界は全体的に不振でしたが、同社は強力なブランド力を背景に利益の拡大を実現。圧倒的な実力が改めて浮き彫りとなりました」(地元経済アナリスト)

 今年は業界全体の景気回復を受け、同社の第1四半期は好決算をマーク。売上高が9億2600万元、純利益も1億9900万元と前年同期比でそれぞれ53%の大幅な増収増益を達成した。


■外資の大株主が撤退 株主の交代は悪材料!?
 今年1月、業界全体を震撼させる事件が発生。昨年に同社株式19・99%を買収したばかりの『アンハイザー・ブッシュ・インベブ』が突如、撤退を表明したのである。代わりにその持ち株を取得し、第2位の株主に躍り出たのが日本『アサヒビール』。

 「昨年7月、世界酒類トップ『インベブ』が『アンハイザー・ブッシュ』を買収した際の購入代金は520億米jでしたが、多くの機関投資家からの借り入れでまかなっていました。そもそもこの買収劇に財務的な無理があり、とうとう利払い負担に耐えられず、今度の売却に至ったようです」(同)

 『青島ビール』では、株主が変わっても企業の運営、戦略ともに変わることはないとしており、経営に大きな変化はなさそうだ。

 ただ、現在の筆頭株主『青島ビール集団』の持ち株30・89%に対し、『アサヒ』は26・99%を保有。その差は3%に満たないことから、『アサヒ』が流通市場で株式を買い増せば、経営権を乗っ取られるとの懸念が出ているのも事実。中国の伝統あるビールブランドが"外資系"となれば、民族の沽券に係わるとの見方や『アサヒ』が日本企業であることも手伝って、インターネット上では「今日から青島ビールは飲まない」といった過激な反応も見られる。

 同社は『アサヒ』とは株式の買い増しを制限に関して合意していると表明したほか、親会社の持ち株比率引き上げの検討などで、周囲の不安を払拭したい考えだ。





■編集部の一言
 
「国内ビール業界におけるシェアは約20%とそれほど高くありませんが、小売業界が低迷するなか、5割以上の増益を達成した強さは本物。今後『アサヒビール』の経営管理ノウハウが導入されれば、いっそうの成長が期待できます。また、『アンハイザー』が持っていた残りの株式7%は中国福建省No.1の大富豪である陳発樹氏が購入。1年以内に買い増しする可能性も示唆していることから、同氏が同社の株価のポテンシャルを高く評価していることがわかります。」


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