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◆ アジア 特集記事 ◆ 

【ベトナム株/強気相場は止まらない!?】

一部の銀行が証券向け融資を再開
急拡大する買い需要にストップ高連発!

割安感が光る代表的なIT銘柄
『エフ・ピー・ティー』(FPT)を買う!

(『ベンチャーインテリジェンス』 08年08月26日掲載)


ホーチミン市場の代表的な株価指数であるVN指数が、18日に節目の500ポイントを上抜けたことで、市場には安心感が広まっている。同指数は25日終値では548・25ポイントをつけ、6月の年初来安値364・71ポイントからの上昇率は50・3%に到達。ホーチミン市場では先週末から8割以上の銘柄がストップ高を演じる超強気相場となっている。

「最近、証券投資向けの銀行融資が再開しています。これが買い需要を急拡大させ、現在の強気相場の要因となっているのです。VN指数は年内に600ポイントに届くと思います」(地元証券アナリスト)

ただ、誰もが強気になっているときにこそ、業績内容や将来性を再度点検しながら投資することが重要。目先の株価に一喜一憂するのでは、ベトナム株の大きな利益をとり損ねかねないからである。今回は、ここにきて事業再編が進むIT関連の筆頭銘柄『エフ・ピー・ティー』(FPT)を取り上げる。

ネット接続とシステム開発でトップシェア
同社はベトナムを代表するIT(情報通信)企業。会社の形態としては持ち株会社で、傘下の16社を通じて@携帯電話販売、Aシステム・インテグレーション(法人のシステム開発)、B外国企業から受託するソフト開発、Cインターネット接続プロバイダー、を主力に他分野にも進出するなど、多角事業を手がけている。

これらの主要4事業のなかで最も重要なのが、売上高の75%を占める携帯電話の販売。『ノキア』や『エリクソン』といった世界大手メーカーの製品を扱い、販売台数で国内市場シェアの8割を占める最大手となっている。

システム・インテグレーションでもシェア60%を確保し、トップの座を占めている。これには同社の高い技術力だけでなく、米『マイクロソフト』と戦略的パートナーシップ契約を結んでいることも影響し、国際的に高い信用を得ているところが大きい。

インターネット接続プロバイダー事業は、加入者数33万人を有し、市場シェア33%を確保。1位の郵政公社に次ぐ2位の座を占め、高い競争力を誇る。

07年通期の業績は、売上高で前年比18・28%増の13兆4990億ドン、純利益で同64・48%増の8800億ドンを計上した。08年通期については、国内の物価高が事業成長にとって重石となることを見込みつつも、売上高で前年比8・38%増の14兆6318億ドン、純利益で15・79%増の1兆190億ドンを見込んでおり、増収増益基調を堅持するかまえだ。






金融、不動産への進出
07年は、好調な主要4事業以外にも金融や不動産の新分野にチャレンジした。ただ、以下に述べるように、ややまとまりを欠いた事業構成となっており、これが一部の現地アナリストの不信を招き、昨年からの株価下落の遠因になったともいわれている。

まず、金融関連については、めざましい発展があった。7月には資産運用会社の『FPTキャピタル』を設立、11月には『FPT銀行』の設立が政府承認を受け、12月には『FPT証券』を正式に設立した。これにより、投資銀行、一般銀行、証券と、金融業を広くカバーする布陣を完成させることとなった。

また、不動産関連でも大きな進歩。不動産部門を担う『FPTランド』が7月にハノイ市内のオフィスビル「FPTカウザイビル」を完成させ、テナント募集を開始した。さらに工業団地開発プロジェクト2件をスタートさせるなど、将来の収益源確保についても着手した。

こうした周辺事業を拡大した結果、グループの従業員は06年末の約7000人から07年末には約9300人と、33%も増加している。

5年、10年といった長期で見れば、政府と太いパイプを持つ同社が、金融業界でも頭角を表す可能性は大きい。業績への貢献は未知数だが、将来に期待が持てるステップである。


PER低水準で買えば儲かる
足元の株価には割安感がある。
EPSは7月16日に発表された業績見通し下方修正(売上高18兆4450億ドン→14兆6318億円、純利益1兆1084億円→1兆190億ドン)の後でも、1万934ドンが見込まれており、25日終値10万6000ドンのPERは9・7倍に過ぎない。

実際、株価の割安感を手がかりにしたかのように、株価トレンドは6月24日の4万6700ドンで大底を打ち、そこから上昇に転じており、同社に期待する投資家が日増しに増えていることを示唆している。

ただ、こういうときはこの先の押し目で買い参入するという投資プランでのぞむのが良いのではないか。というのは、ベトナム市場は流動性が低く、現在のような強気相場では買い注文が約定しづらい。また、反対に押し目を形成するところでは、投げ売りが多く出るので、ストップ安付近で買えることが多い。こうした特性をふまえながら、有望銘柄に投資するタイミングをはかっていただきたい。





※『ベンチャーインテリジェンス』8月26日号から転載


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