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◆ アジア 特集記事 ◆ 

【ベトナム株/最強のセメント株を仕込む】

価格抑制のなか原料・燃料高で次々と赤字転落か
技術と品質を手にした企業が競争に勝つ
『ビンソンセメント』(BCC)の魅力を特集!



(『ベンチャーインテリジェンス』 08年07月29日掲載)

このところ勢いを盛り返してきたベトナム株だが、VN指数の節目として意識されていた500ポイントを目前に利食い売りが拡大。28日終値では434・64をつけ、直近の高値から約11%の調整となっている。

投資家の気分を重くしたのは、21日に実施されたガソリンの値上げ。実質的に政府による補助費のカットで、小売価格は一気に30%もアップ。これがインフレ率の悪化につながることを嫌気した投資家が、売りに回ったとみられている。

政府が価格を決めているのはガソリンだけではない。セメント業界もまた政府の価格統制の下にある。物価上昇率を押さえ込むために、政府が製品価格を低く設定する一方、原料や燃料コストは増大の一途。さすがに、ほとんどのセメント銘柄が大きく値を下げているが、なかには長期投資として仕込みどきを迎えた銘柄があることも事実。

今回はそうした投資チャンスをお伝えするとともに、ご好評をいただいている『ベトナム株現地口座開設サービス』に関するお問い合わせのなかで、最も多かったものをご紹介する。


価格抑制とコスト高の板ばさみ
建設省によると、今年の国内セメント需要は約4000万d(前年比14%増)が見込まれる。セメント市場が順調に拡大する一方、政府はインフレ懸念を理由に、セメント価格を年末まで据え置くと決定した。

ベトナムのセメント価格はここ数年、大きく変わっていない。ホーチミン市のケースを例にすると、1d当たりの価格は04年末で75万ドン(約4875円、為替レート1ドン=0・0065円)だったものが昨年末で97万ドン(約6305円)と、3年間で29%の上昇にとどまっており、ここ数年で2倍以上になった石炭や鉄鋼などと比較すると、意外な印象を受けるほどである。

この状況で原材料・燃料の高騰に直面すれば、業界全体が赤字に陥いることは明らかで、それだけに政府も無策ではいられない。

政府は5月、クリンカ(セメント原料)の輸入関税を暫定的に撤廃し、また供給過剰による値崩れを避けるため、全国の主要な省および市に対し、2015年までセメント工場の新規建設申請を受け付けないよう指示を出した。業界を取り巻く条件の改善をすることで、関連企業を支援しようとしているとみられる。




10年先まで生き残る企業
短期的に苦しい状況にあるものの、セメント業界の長期的な展望はきわめて明るい。政府計画によると、セメントの生産高は段階的に引き上げられ、20年には現在の3倍近い1億170万dにまで拡大される。人口8500万人、1人あたりGDPがまだ900米jに達していないベトナムだからこそ、それだけの成長余地が残っているということでもある。

ただ、長期にわたり発展する業界であっても、それなりの競争力をもった企業でないと10年先までは生き残れない。同国の場合、アセアン加盟国として東南アジア諸国のセメントも一定程度受け入れざるを得ないため、なおさら競争力が求められる。この競争力こそ“技術”であり“品質”なのである。

現在、ベトナムで上場しているセメントメーカーの数は9社あるが、この観点からすると、外国の設備を導入できるような大手企業が有力候補となる。
また、今年のような悪条件の下でも利益を伸ばせるような“高利益体質”という点で絞り込むと『ビムソンセメント』(BCC)が浮かび上がる。


本紙大胆予想 PER1・9倍!?
同社が生産するのは通常の土木・建築に使用されるポルトランドセメント、及び石灰石をもとにしたセメント原料のクリンカである。現在のセメントの年間生産量は約120万dとされるが、日本の総合重機大手の『IHI』と『丸紅』が受注し、工事を進めている新プラントが09年に完成すれば、年間生産量は320万dへと一気に拡大する。

この新設セメントラインによって、同社はベトナムでも最高級の品質のセメントを生産することが可能となり、10年先まで生き残るだけの技術力を手に入れることになる。

気になる07年12月通期の業績は前年比2・9%減の1兆5470億ドン(約100億円)と漸減となったが、純利益は同50%増の1390億ドン(約9億円)を計上した。増益の理由は有償増資で得た資金をもとに借入金を返済、利子支払額が半減したこと、またコスト見直しにより販売管理費が半減したことなどである。

08年1−3月期業績では他のセメントメーカーが苦戦するなか、売上高で前年同期比32・8%増の4616億ドン(約30億円)、純利益で同2・3倍の642億ドン(約4億1000万円)をマーク。群を抜いた好調さをアピールした。

日本企業製のセメント生産ラインの完成は09年上期とみられるが、これにより売上高は一気に倍増する。本紙の計算ではこの工場がフルで業績に寄与した場合、純利益は最大で07年通期の4倍に相当する5590億ドン(約36億3000万円)に達する。この場合のEPSは6211ドン、28日の終値1万2200ドンはPERで1・9倍の水準と驚くべき割安水準となる。

「2年先のことなど絵に描いた餅に過ぎない」といわれればそれまでだが、昨今の収益の飛躍的伸びを見る限り、こうした明るいシナリオもあながち的外れとはいえないだろう。同社の株価は投資に適した水準にまで調整した証拠といえるのではないだろうか。





セメント9社の業績比較(クリックすると拡大します)



※『ベンチャーインテリジェンス』7月29日号から転載


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