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週刊『ベンチャーインテリジェンス』

=過去記事ピックアップ=

                 8月4日号から



中国株/急上昇! IT関連の売りどきは何時?


地元証券のプロも判断に迷う!?
事業提携、売買単位引き下げ、
政府政策の後押しetc.
『騰訊控股』と『アリババ』
最新事情をお伝えします!



 最近の香港株式市場はなかなかのヒートアップぶりをみせているが、なかでもIT関連株の値上がりは目を瞠るばかり。業界を代表する『騰訊控股』(00700)、『アリババ』(01688)の株価は大きく上昇しており、これがまだ途中経過なのか、そろそろ天井なのか、地元証券のプロの間でも判断が分かれるところ。そこで今回は、改めて両銘柄の立ち位置を再確認し、今後の投資チャンスを占ってみた。ぜひ、香港株投資のご参考になさっていただきたい。


☆急成長する中国最大のIM企業
 『騰訊控股』(00700)
 IM(インスタント・メッセンジャー)サービスをご存知だろうか。インターネット上に複数の人が短文を書き込むことで文字ベースの会話ができる「チャット」や「ファイルの交換」などができるソフトである。

 『騰訊控股』はそのIMの分野で、中国でもっとも普及しているIMソフト「QQ」を提供するIT企業の雄。登録ユーザー数7億人超というダイナミックなスケールをもつが、このほかにも「QQ」の知名度を活かしたオンラインゲームやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス:会員制のコミュニティサイト)などを運営している。09年1−3月期決算では、売上高が前年同期比75%増の25億400万元、純利益も同94%増の10億3500万元と破竹の勢い。オンラインゲームや携帯電話向けのサービスが大きく伸び、収益を押し上げたことが主要因とされる。


■開発力と収益性を高める、とっておきの“秘策”
 今後の見通しについて、地元証券アナリストに聞いた。
「中国国内のオンラインゲーム業界が発展していくには、細分化と国際化がポイントになるとみています。細分化というのは、こんなゲームがやりたいというユーザーサイドからの幅広いリクエストに応えること。ニーズに即したゲームを提供するということです。国際化は、海外のゲームユーザーを取り込むという意味です。この2つの条件を満たすには、海外のIT企業と共同でシステムやソフトを開発することが不可欠。ユーザーのニーズに対応するための先進的な技術を吸収しつつ、海外マーケットに進出するチャンスをうかがう、というわけです。

 業界最大手の『騰訊控股』では、米国企業と提携し、中国でも人気の高いバスケットボールをモチーフにしたオンラインゲーム《NBA 2K》の開発に着手する予定です。これが先々、同社の開発力や収益力にどう貢献してくるか、非常に楽しみですね」


■単位株数の変更で流動性を確保!
 同銘柄の売買単位は200株。現在の株価に近い110HKjで計算すると、最低でも27万円の投資資金が必要になるのだが、香港の一般投資家にとって少々買いづらい価格である。このため株式の流動性を高める狙いから、単位株数の引き下げが実施される見通し。8月17日(月)から100株単位で売買が出来るようになっており、今まで以上に活発な商いが予想される。

 割高感はあるものの、『クレディスイス』はレーティング「オーバーウェイト」を維持しつつ、ターゲットプライスは118香港jに引き上げている。ここは押しめ狙いで臨みたい。















☆企業の電子商取引を支援
 『アリババ』(01688)
 中国内外の企業向けにBtoB(企業間の電子商取引)サイト「Alibaba.com」を運営。国内向け、海外向けとサイトが2種類用意されている。登録済みのサプライヤー企業数は約300万社(有料会員企業数25万5000社)にのぼり、商材や事務用品・人材派遣に至るまで、同社webサイト上で取引ができる。市場調査会社『i Research』によれば、収益ベースで中国最大のBtoBサイト(業者による業者向けのショッピングサイト)。

 直近の業績をチェックしてみると、09年1−3月期では、売上高が前年同期比19%増の8億700万元、純利益は同16%減の2億5300万元と2ケタの増収減益をマーク。ただ、08年10−12月期の純利益1億9900万元からは3割近くの増益となっており、収益面での回復傾向が指摘されている。


■最新動向をチェック!!
 8月1日からは姉妹企業にあたる『淘宝ネット』との業務提携を強化。『淘宝』は多数の企業が参加する大掛かりなネットショップで、一般消費者がネット上で好きな商品を注文する仕組み(BtoC)であるが、『アリババ』の国内向けBtoBサイトと融合させることで、双方の利便性を高める狙いがあるという。そのほか、4大国有銀行の一角『中国銀行』(03988)とも事業提携を推進しており、クレジットカードでのネット決済業務や中小企業へのネット融資、国際業務の開拓などの分野に注力していく。

 「いま“内需拡大”、“消費促進”は中央政府の至上命題です。今後の中国経済を持続可能な発展の軌道へと乗せるため、「家電下郷」(家電を農村へ)からはじまり、「以旧換新」(家電買換え)へと続くあの手この手の需要掘り起こし政策が矢継ぎ早に打ち出されている現状をみれば、BtoB、BtoCサイトの利用が増えていくのは明らか。ひいては同社の収益増が期待できます」(前出アナリスト)




■証券会社の予想を超えて上昇する株価
 昨年10月末頃には株価が4HKjを切る水準まで下落。その後、長期間に渡ってじわじわと値を戻す時期と騰勢を強める時期を交互に経て、現在は18HKjを超える年初来高値水準に到達。この勢いに証券各社では投資評価の修正が追いつかず、確認できただけでも『大福』『クレディスイス』『マッコーリー』『モルガンスタンレー』『シティグループ』の目標株価をオーバーする状況である。

  これから順次、各社が上方修正を行うとみられることから、同銘柄をお持ちの方は今すぐあわてて売る必要はなさそうだが、そうは言っても株価はミズモノ。常に株価チェックは行っていただき、ご自分で決めた下限を下回れば、リスク回避のためにも決断を下す必要があるのを指摘しておきたい。















     週刊『ベンチャーインテリジェンス』  8月4日号 から抜粋


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