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週刊『ベンチャーインテリジェンス』

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                  5月19日号から



中国最新政策ニュース


天然ガス価格改革の草案がまもなく発表!?
これに対する市場の反応は!!



 『ペトロチャイナ』(00857)、『シノペック』(00386)、『CNOOC』(00883)など、石油企業にとって新たな収入源として期待されている天然ガス。その価格改革の草案が出された、と当局関係者が明らかにした。

 それによると、国内天然ガス価格の動向は今後原油価格とリンクさせるという。現在、海外から輸入する液化天然ガス(LNG)の価格交渉において、原油価格の動向に合わせて決定されることが多いため、原油価格との連動制を採用する構えのようだ。

 また、今回の価格改革では国産天然ガスと輸入LNGの価格関係も重要なポイントであるという。「国産と輸入製品の価格差が大きくなると、市場に混乱を招く可能性が大きい。そこで、これまでのように政府が固定価格を取り決めていく方法ではなく、原油価格を基準として天然ガスの価格を設定する市場の流れに連動する方法をとれば、その価格差を最小限にとどめることができる」(上述の当局関係者)

 現在、中国が権益を保有する天然ガス資源は国内各地のほか、トルクメニスタン、ミャンマーなど、広範囲に広がっている。ガス供給のためのパイプラインも大規模な建設が行われ、2010年には全国に網羅する見通し。将来的には電力、石油と並ぶ主力エネルギーの一つとして発展していく見通し。そのため、政府は本格的に普及させる前に価格の設定方法を確立させておきたいのである。


■多くの関係者は否定的
 同政策はまだ草案に過ぎないものの、連動制に対する市場の反応は冷たい。

 専門家は、「原油価格の波は激しく、地域の政治や投機に大きく影響を与える。中国の天然ガス価格が原油に連動させた場合、原油動向の変化にともない天然ガスの価格も大きく動いてしまうため、安定した市場の確立には不利」とし、「今回の政策はさらに具体的に検討していく必要がある」とコメント。草案通りの内容で実施するにはリスクが高いとの見方を示している。

 また、『ペトロチャイナ』の天然ガス部門幹部は、細かく問題点を提起。「ガス田は国内各地にあり、その生産コストは地域によって大きく変わってくる。それを考慮した上で、すべての天然ガスは同一の価格となるのか、もしくは別々に価格設定がなされるのか。また、天然ガスの利用者は全国に広がるが、使用するガス田とパイプラインはどのように区分されるのか。使用料の面でも問題があるのでは」とメーカー側、ユーザー側に立った厳しいコメントを出している。


■市場のサプライズとなる政策に期待
 同政策により天然ガスからの収益が増加すれば、エネルギー企業としてはこの上ない好材料。変動の激しい原油価格に業績が連動する現状から脱却が図れるため、企業価値もアップするだろう。今回の草案は不完全なもので、後日細目が設定されていくのだが、現状では実施に多くの問題があるといえる。正式発表の際には、市場のサプライズとして石油関係者や専門家から好感されるような政策を打ち出してほしいものである。

                  <広東省でのパイプライン敷設工事>




                    週刊『ベンチャーインテリジェンス』  5月19日号 から抜粋


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